臨床検査AtoZ
臨床検査とは
臨床検査のフローチャート
検査と病気の関係
検査項目と疾患1
検査項目と疾患2
検査項目と疾患3
検査項目と疾患4
検査項目と疾患5
検査項目と疾患6
検査項目の内容
リンク
検査と病気の関係|検査項目と疾患2
もどる
 
検査項目
赤血球 ヘマトクリット ヘモグロビン

●検査の目的
 赤血球は血液の主要な構成成分で、酸素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビンの三つの検査は、この血液中の赤血球の状態を調べるもので、貧血の診断のために行われます。三つの検査結果を総合し、赤血球の状態を判断します。
 ちなみに赤血球数は、血液中の赤血球の数を数えるもの。ヘマトクリットは、全血液中の赤血球の容積率、ヘモグロビンは全血液中のヘモグロビンの量を測るものです。なかでも重要なのがヘモグロビン。血液の赤い色はヘモグロビン(血色素)によるもので、赤血球の働きの中心となっています。ヘモグロビンが少ないと、酸素が各細胞の組織に充分供給されないため、赤血球数が正常でも貧血症状を起こす場合があります。(鉄欠乏性貧血)
●基準値
 検査施設によっても異なりますが、赤血球数は、男性では1マイクロリットルのなかに420〜570万個、女性では380〜500万個。ヘマトクリットは男性は40〜52%、女性では33〜45%。ヘモグロビンは男性が1デシリットルのなかに13.5〜18g、女性では11.5〜16g程度です。超高齢者(80歳以上)の場合は若干数値を低めに見積もる方がいいでしょう。ちなみにヘモグロビンとヘマトクリットは平行して変動します。
●異常値の場合に考えられる主な疾患
 基準値よりも低い場合は貧血、高い場合は多血症(赤血球増多症)が考えられます。頭痛やのぼせ、集中力の低下、赤ら顔などの症状が見られる場合は、多血症の疑いがありあます。症状が進むと、血栓による疾病(脳血栓、心筋梗塞など)を起こしやすい状態になるので注意が必要です。なお、赤血球が増える場合には、絶対的な多血症と、検査上数値が高くなる見かけ上の赤血球増多症の場合があります。絶対的多血症は病気治療の対象となります。見かけ上の場合は、血液が濃縮されることによって起こります。例えば暑い場所で運動するなどして脱水状態を起こし、血液の濃度が上がる場合。また、中高年の男性によく見られる例ですが、太り気味で血圧が高く、仕事もオフもバリバリといった人の場合にも、ストレスにより血液が濃縮されて粘稠度が高まり、血栓ができやすい状態になる場合があります。
●受診時または検査時の注意点
 これらの検査は、その時の血液の状態を表わすもので、いつも同じ検査値になるとは限りません。目安として、基準値から一割以上数値が上下している場合は、異常と考えた方がいいでしょう。また、この三つの検査値だけでなく、他の血液学的検査も参照し、総合的に異常があるかないかを判断することが重要です。
 検査の際には、最低1時間前には食事を終わらせておくこと。それも、軽めで脂っこいものは避けるようにしましょう。また、運動直後の検査は厳禁です。検査の前一時間以上は安静に過ごし、常に一定の時間、同じ条件下で検査を受けることを心がけましょう。
Top Page もどる ページのトップへ
Copyright (C) 1999-2006 Japan Registered Clinical Laboratories Association. All rights reserved.