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検査項目
心電図検査

●検査の目的
 心電図検査の目的は、心臓の動きを電気的な波形に現して記録し、それによって心臓の状況を把握することです。特に、心臓の活動の異常によってあらわれる不整脈の診断には不可欠の検査です。心電図検査で最も一般的なのは安静時の心電図検査で、私たちの体の手足や胸部に電極を付け、心臓の活動によって発生する電位差をキャッチする仕組みです。心肥大や先天性弁膜症などの形態的な異常は95%以上の確率で発見できますが、不整脈の遠因となる様々な疾患の診断の決め手にはなりません。仮に心電図検査で異常なしと診断されたからといって心臓が正常だと勝手に判断するのは要注意です。
●基準値
 心電図検査の基準となるのは、多くの健康人の心電図データをもとにパターン化された波形です。現在では、その基準と検査で得られたデータを照合する、コンピュータによる自動診断が行われています。
●異常値の場合に考えられる主な疾患
 健康人でも時に不整脈は起こりますので、不整脈と診断されても驚くことはありません。ただ、不整脈には心肥大や心不全、弁膜症、心筋症、狭心症、腎疾患、血液中の電解質異常、投薬による副作用など様々な危険因子が考えられます。そこで検査結果を手がかりにエコー検査や採血、狭心症の検査などを行い、それらの危険因子を探ります。
●受診時または検査時の注意点
 不整脈自体は現象です。むしろ、その原因が危険なものかどうかの見極めが重要です。過去に気を失ったことや動悸、目まい、息切れなどがなかったか、普段の自覚症状を正確に医師に伝えるようにしてください。
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