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◆生ワクチン◆不活化ワクチンAAいとたっりも知A7生ワクチンと不活化ワクチンがあり、効果や副反応、費用などが異なります域の保健所などに問い合わせてみてください。かが不明な場合は、血液検査で抗体価を調べたうえで接種を検討するといいでしょう。どちらのワクチンにするかは、効果や副反応のリスク、費用などを総合的に考え、主治医に相談のうえ選ぶことをおすすめします。とがわかっています。50歳以上では急増していないものの、徐々に増加しているこ帯状疱疹のワクチンには、次の2種類があります。弱毒化したワクチンを用いるもの(水痘ワクチン)。過去に水ぼうそうにかかったことがある人にはVZウイルスに対する免疫力を高める効果が期待でき、帯状疱疹の発症が51%減少するとされています(国立感染症研究所)。水ぼうそうの予防を目的とする場合は乳幼児から大人まで接種可能ですが、帯状疱疹の予防を目的とする場合は50歳以上が対象。接種回数は1回で、皮下注射。費用は7000円~1万円程度です。ウイルスの成分を利用したもの。水ぼうそうの予防効果はなく、帯状疱疹予防専門のワクチンです。効果は非常に高く、発症が約97%減少。日本では2020年から、原則として50歳以上を対象に接種できるようになりました。接種は2回必要で、筋肉注射。疼痛、腫れ、発熱、筋肉痛などの副反応が出ることがあります。費用は2回で4~5万円程度。接種費用を助成している自治体もありますので、お住まいの地過去に水ぼうそうにかかったか、水ぼうそうの予防接種をした宮崎県内の診療所31施設と総合病院10施設が参加(2019年12月時点)し、1997年から続いている帯状疱疹の疫学調査があり、「宮崎スタディ」と呼んでいます。それによると、2014年の水痘ワクチン定期接種導入後の年間発症率は10代以上で上昇し続けていますが、なかでも大幅に上昇したのが20~40代でした。すぐに抗ウイルス薬を始めることと痛みを抑えることがポイントです帯状疱疹と診断されたら、ウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬」の服用をすぐに開始します。従来の抗ウイルス薬は腎臓の機能が低下した人では量を少なくする必要がありましたが、2017年からは腎臓に負担のかからないタイプの抗ウイルス薬「アメナメビル」が使えるようになりました。同時に痛みをとる治療も重要です。よく使われるのは胃腸や腎臓への影響が少ないアセトアミノフェンですが、非ステロイド鎮痛薬もよく使われます。それでも痛みが続く場合は、ステロイド薬やオピオイド(麻薬性の鎮痛薬)、抗うつ薬、神経障害性疼痛緩和薬、局所麻酔薬のぬり薬などを症状に合わせて使います。水ぶくれにはできるだけ触らないようにし、ガーゼなどを当て、かさぶたになって自然にはがれるのを待ちます。帯状疱疹後神経痛に移行した場合は、症状に合わせてさまざまな治療法が行われます。薬物療法では抗てんかん薬や漢方薬が使われることもあります。また、痛みを感じる神経の周辺に局所麻酔などを注射する「神経ブロック」を行うこともあります。神経ブロックは、ペインクリニックや病院の麻酔科で受けることができます。痛みは何かに夢中になっているときに忘れていることが多いので、興味のあることに没頭する、なるべく体を動かすなどが有効といわれています。参考文献:「帯状疱疹治療大全」(監修:本田まりこ、講談社)、「帯状疱疹・単純ヘルペスがよくわかる本」(著者:本田まりこ、法研)、「ガマンしていませんか?帯状疱疹の痛み」(著者:岡秀昭ほか、ライフサイエンス出版)、「NHKテキストきょうの健康」(2019年3月号、2021年11月号、NHK出版)、朝日新聞(2023年1月18日)、日経メディカル(2018年12月27日、2020年10月7日)■ LABO – 2023.04国内の大規模な調査によると、2014年を境に20~40代の発症率が急増帯状疱疹の予防接種について教えてください。帯状疱疹が増えているって、本当?帯状疱疹はどのように治療するのですか?Q2Q3Q1帯状疱疹Q&A

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