Labo_536
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篠ノ井線北から南から平城で、「姫路城」、「彦根城」、「犬山城」、「松江城」とともに国宝に指定されています。起伏のない平地に築かれているため、防御のために周囲に3重のお堀が設けられています。五重六階の天守が現存している日本最古の城である松本城は、戦国時代の永正年間(室町時代の1504年から1521年まで)に造られた深志城が始まりで、天守群は戦国時代末期に築造された大天守、乾小天守、渡櫓と、江戸時代初期の築造とされる辰巳附櫓、月見櫓の5棟で形成されています。  上部壁面は白漆喰、下部壁面は黒漆塗りの下見板(壁の横板張りで、お互い少しずつ重なり合うように取りつけた板)で覆われた天守は、白と黒のコントラストが北アルプスの山々に映え、ほかでは見られない素晴らしい景観です。また、天守は毎日日没から22時までライトアップされますので、昼間とは異なる幻想的な表情も楽しめます。松本城の城郭を中心に広がる松本の街には、善光寺街道・野麦街道が交わる地点のある「本町通り」、松本城の南総堀と女鳥羽川の清流にはさまれた「縄手通り」など、街歩きが楽しめる個性豊かないくつかの通りがあります。中でも白壁と黒なまこの土蔵が美しい「中町通り」は、多くの人でにぎわう人気のストリートです。中町通りの近くに建つのが、大きな振り子時計がシンボルの「松本市時計博物館」。展示されている時計は約110点で、できる限り動いている状態で展示しているのが最大の特徴です。ほかに郷土ゆかりの芸術家の作品などを展示する「松本市美術館」、土蔵造りの「松本市はかり資料館」などさまざまな見どころが点在し、街全体が博物館のようです。「松本城」は、標高590メートルの平地に築かれた関東甲信越支部よりfrom North to South15■ LABO – 2023.09富山市白馬村大糸線長野市大町市北陸新幹線上田市軽井沢町松本市松本駅松本IC塩尻市中央本線富山県松本城長野県長野自動車道●松本城長野県松本市丸の内4番1号アクセス 電車:JR篠ノ井線松本駅から徒歩約20分 車 :長野自動車道松本ICから約20分松本の街のシンボル「松本城」。天守6階から見る松本市街地や遠くに見える北アルプスなど、眺望抜群松本民芸家具のショップや飲食店などが軒を連ね、さまざまな年代の人が楽しめる「中町通り」「松本市時計博物館」。1階展示室に設けられた「現代・未来の時」コーナー北アルプスをバックに五重六階の天守がそびえる「松本城」

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