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広島県三原市に本社を構える「株式会社浜吉」は、明治時代初期に創業した尾道の「濱吉楼」が始まりです。1890年(明治23年)に浜吉商店として創業し、山陽鉄道糸崎駅(現JR山陽本線糸崎駅)で構内営業を開始。糸崎駅はかつて山陽本線の終着駅で大規模な機関庫を併設し、夜汽車も多く、全盛期には24時間体制で駅売りをしていたそうです。その後1955年(昭和30年)に株式会社へ組織改変して株式会社浜吉となりました。 郷土色豊かな駅弁を多く販売する浜吉の人気ナンバーワンは、1953年(昭和28年)に誕生した「元祖珍辨たこめし」。発売以来リニューアルを重ねながら販売を続けるロングセラーの駅弁です。たこの旨味がたっぷりしみ込んだ炊き込み飯は、小さく刻んだたこの身の触感が楽しく、じっくり煮込んだたこの旨煮は甘さとやわらかさがクセになると好評です。ご飯の上にトッピングされた玉子焼きもじっくり味わってください。少し焦げ目をつけて焼いたこだわりから、品書きには錦糸卵ではなく玉子焼きとして記されています。に詰まった「二代目あなごあいのせ重」、あごだし入りのだし巻き玉子と焼きあなご、白焼きあなごにちりめん山椒がぴりりと効いた「だし巻きとあなご弁当」、あなごの旨味がいきる「特選あなご重」(要予約)など、あなごをメインとした駅弁が多種類あり、広島県の駅弁屋ならではです。ほかに、焼きあなごと煮あなごが一折漁師飯から生まれた「元祖珍辨たこめし」※協力=一般社団法人日本鉄道構内営業中央会 ●本誌の文書、写真、図版等の無断転載・複製を禁じます。転載・複製をご希望の場合は本協会までご連絡ください。りんしょう犬さんスタンプ購入サイト*価格はいずれも税込みんなどんどん使ってネ福山城の築城400年記念に、郷土料理の由来をもとにアレンジした「備後名物 うずみいなり」(1,200円)。大きな油揚げの下にたこやあなご、玉子焼きなどが隠れている。瀬戸内の漁師めしを駅弁に仕上げた「元祖珍辨 たこめし」(1,150円)。たこにちなんだ八角形の容器に、煮たこ、煮えび、玉子焼きや筍、椎茸の旨煮が彩りよく配置されている。「広島名物 あなごめし」(下)と「瀬戸内名物 あなごめし」(1,600円)。〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-28 K.I.S飯田橋2階電話(03)5805-5250(代表) FAX(03)5805-5252毎月1日発行  1部85円(発行部数36,500部)三原駅医食同源もう一口!Information広島と岡山で折箱のデザインが異なる「あなごめし」 四角い折箱に焼きあなごがびっしり敷き詰められている「広島名物 あなごめし」。広島県産の米を炊いた醤油ご飯と、香ばしい焼きあなごの相性が抜群。浜吉秘伝のタレが肉厚な焼きあなごの旨さを引き立て、口いっぱいに香ばしさが広がります。 福山駅、三原駅、広島駅、広島空港で販売する「広島名物 あなごめし」の掛け紙は宮島やしゃもじなどが描かれ、岡山駅で販売されている「瀬戸内名物 あなごめし」はイヌ、サル、キジを従えた桃太郎が描かれていて、どちらを購入するか、迷ってしまいそうです。食べて旅する! 広島県 「元祖珍ちんべん辨たこめし」他

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