Labo_No.556
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さまみんきょうらくえごもんんじゅうやぐら主に就任。老中在任中に「寛政の改革」を実施し、退任後再び白河藩政に携わり、この白河市の歴史・文化の礎を築き、現在も定信ゆかりの観光スポットが数多くあります。そのうちのひとつが「南湖公園」。身分の差に関係なく誰もが楽しめる「士し民共楽」という理念のもと、1801年(享和元年)に築造されました。当初は「南湖」と称され、1924年(大正13年)に「南湖公園」として国の史跡・名勝となり、今に受け継がれています。「南湖」という名称は、唐の詩人・李白の詩「南湖秋水夜無煙」、あるいは「白河小峰城」の南側に位置していたことに由来するといわれています。園内には17の景勝地「南湖十七景」が点在し、散策したり、湖畔の茶屋でくつろいだりするのにおすすめです。JR白河駅のほど近くにあるのが、松平定信も居城した「白河小峰城」です。1868年(慶応4年)に戊辰戦争白河口の戦いで落城しますが、1991年(平成3年)に三さ重櫓、1994年(平成6年)に前ま御門が木造で忠実に再現され、2010年(平成22年)に国の史跡に指定されました。隣接する総合ガイダンス施設「小峰城歴史館」に立ち寄れば、小峰城について詳しく知ることができます。福島県の南部中央に位置し、阿武隈川に沿って東西に広がる白河市。8代将軍徳川吉宗の孫として生まれた定信(幼名・田安賢まる丸)が、1774年(安永3年)に白河藩主・松平定邦のもとに養子に出され、1783年(天明3年)に藩北から南から東北新幹線  東北支部より294■ LABO – 2025.05白河中央スマートIC東北自動車道白河小峰城白河IC白河駅新白河駅JR東北本線南湖公園新潟県福島会津若松福島県猪苗代湖郡山白河いわき群馬県日光栃木県Healthy Lifefrom North to South15●「南湖公園」福島県白河市五郎窪山45-1アクセス車:東北自動車道白河IC・白河中央ス●「白河小峰城」福島県白河市郭内1アクセス車:東北自動車道白河中央スマートICかマートICから約15分鉄道:東北新幹線・JR東北本線新白河駅 からバスで約10分ら約10分鉄道:JR東北本線白河駅から徒歩約5分春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の景観が楽しめる「南湖公園」南湖公園の松平定信像白河小峰城の三重櫓Ⓒ福島県観光物産交流協会ルギーが13~14キロカロリーですから、ダイエット時の食材としても有用です。シャキッとした歯ごたえのキュウリは、実が熟す前の状態で収穫されたものです。表面にイボやトゲがある、皮の表面が「ブルーム」と呼ばれる白い粉のようなものに覆われているなどは、新鮮さを表す目安です。ただ、近年は品種改良によって、イボやトゲがない、ブルームの出ない「ブルームレス」のキュウリが多く出回るようになっています。生鮮食材のキュウリですが、ぬか漬けは理にかなった保存食です。ぬかに含まれるビタミンB₁がキュウリに浸透し、生のキュウリの約5倍に増えて栄養価が高まります。キュウリの旬は5~9月ごろ。とくに夏は太陽光を浴びた露地物が多く出回ります。火を使わない簡単レシピも豊富ですから、「もう一品」というときにはお役立ちの食材です。「世界一カロリーが低い野菜」としてギネスブックに載っているキュウリ。約95パーセントが水分で、スイカや牛乳よりも水分の割合が多いのです。日本ではサラダやかっぱ巻き、漬け物などの食材として使われますが、世界では、水の代わりに持ち歩き、まるごとかじったりジュースとして飲んだりと、のどの渇きをいやす「水筒」としても利用されています。キュウリは、栄養がないと誤解されていますが、実は体に有益な栄養素が多く含まれています。その1つ、カリウムには利尿作用や血圧を調整する作用があり、むくみやだるさの解消が期待できます。ほかに、食物繊維やビタミンC、βカロテンを含んでいて、食物繊維は腸内環境を整えてくれますし、ビタミンCは皮膚を健康に保つ役割を果たします。βカロテンは免疫力を高める働きがあり、さらに体内でビタミンAに変換されて皮膚や粘膜を保護する役割を果たします。1本(100グラム)あたりに含まれるエネ5月から旬に入る「キュウリ」。利尿効果抜群の野菜 松平定信なくして語れない「南湖公園」「白河小峰城」

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