佐藤弘道さんはNHKテレビ『おかあさんといっしょ』の第10代体操のお兄さんとして多くの人に親しまれ、その後も多方面で活躍されていました。そんな佐藤さんが、昨年、出張先の鳥取市で突然脊髄梗塞を発症。下半身麻痺で歩行困難というニュースに衝撃が走りました。その後、病気と向き合い、厳しいリハビリを続けて歩けるまでに回復されました。佐藤さんが、突然の病気にどんな思いで向き合い、闘い続けているのかをお聞きしました。にふれあう時間はとても大切。今は、両親ともに仕事でなかなか親子がふれあう時間がとれません。時代の流れとともに、仕方がないことだとは思うのですが……。――子どものころに両親とのふれあいがあるのとないのとでは、その後の人生が変わってしまうことがある。幼児教育はとても大切なのですね。佐藤今の親御さんは、ずっと携帯を持ったままで帰る方が多いのです。ですから、幼稚園教諭や保育士さんたちには、親御さんに「園にお迎えに行ったら、携帯電話を置き、子どもの手を握ってくださいね」といった指導も大切とお伝えしてます。――佐藤弘道さんは東京生まれの東京育ち、少年時代からスポーツ万能で日体荏原高等学校、日本体育大学へと進みました。スポーツでとくに好きな種目はあります4 か。佐藤もちろん体操は好きですけど、体育の教師を目指していたので、野球でもバスケでもバレーでも、ラグビーでもサッカーでも、一応何でもこなします。――1993年にNHKの『おかあさんといっしょ』の第10代体操のお兄さんとして人気を博し、子どもたちだけでなく多くの人から親しまれました。佐藤僕は12年間、体操のお兄さんをやって、今も「ひろみちお兄さん」が芸名みたいになってます(笑)。昔は、子どもたちに元気を与えていた感じでしたが、最近は子どもたちからたくさんパワーをもらってます。――弘前大学大学院医学研究科に通われて、博士課程を修了。親子のふれあいを研究テーマに医学博士号を取得されました。今の時代、とても重要な分野ですね。スポーツをベースにいろいろな分野にフィールドを広げていらっしゃいます。佐藤親子体操みたいに親子でふれあうと、メンタル面でどんな効果が出るかというような研究をしています。とくに幼少期あきらめずに信じてリハビリを続ければ必ず結果は出ます!親子のふれあいの大切さを提唱するひろみちお兄さん幼稚園のころは柔道を習っていた小さいころから身体を動かすことが大好き街でヘルプマークを見たら、見守る、寄り添うという気持ちを持っていただきたいです!2025.05 – LABO■
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