患の方もいますから、街でこのマークを見たら、見守る、寄り添うという気持ちを持っていただきたいと、今いろいろなところでメッセージしています。――そのようなことが自然にできる社会になってほしいですね。今回の発症で何か気づいたことはありますか?佐藤やはり予防として定期的な健診は必須だと思いました。元気な若者も一度採血すると、自分の健康の傾向がわかります。若いうちから自分の状態を知っておくと、少しの変化に対応もしやすいですから。元気なうちに検査をすることが、将来の病気の予防になると、講演会に招かれたときは力説しています。――最後に、これからの目標を教えていただけますか?佐藤リハビリをあきらめないこと。担当の先生に、信じて継続すれば必ず結果は出ると言われていますので、とにかく頑張っていきます。脊髄梗塞は約3年の回復期があるそうなので、そこを目標にしています。(インタビューを終えて)しっかり歩いてこられた佐藤さん。笑顔でリハビリ生活を語ってくださいましたが、想像以上に過酷だったと思います。そんなつらさをおくびにも出さず、さわやか“ひろみちお兄さん”は健在でした。今後のさらなるリハビリで、脊髄梗塞の回復症例を更新するはずです。頑張れ、ひろみちお兄さん!顔です。妻がLINEで息子たちに「緊急搬送され歩けなくなった」と伝えると、「生きてれば大丈夫」という息子たちの返事。思わず「そうだね」って返したそうです。――その前向きな考え方はすばらしい、力が湧いてきますね。お仕事を再開されたのはいつごろですか?佐藤昨年7月、『おかあさんといっしょ』の7 で、その出演依頼をいただきました。当時はまだ退院以外は外出できない状況でしたから、その話を聞き、「9月までには絶対退院する」という強い目標を持ちました。結果は8月中旬に退院。撮影当日、NHKに着いたら、スタッフのみなさんが大喜びして、涙で迎えてくださって、本当にうれしかったです。この収録分は10月に放映されました。――つらいときに自分を奮い立たせるフレーズは何でしょう。佐藤どん底までいったので、今は多少のつらいことは水に流せる状況です。今日は楽しい一日だったなあって、納得して布団に入るようにしています。昔からよく言っていたのは、「笑って一日を終わり、朝は笑顔で起きる」です。自分が持ちはじめた赤い「ヘルプマーク」についてお話しさせてください。これを持った人を見たら、やさしく見守ってほしいという印です。見た目でわからない疾■LABO – 2025.05周りで見守り寄り添うヘルプマークでやさしい社会を65周年記念の収録が9月にあるということ脊髄梗塞は約3年の回復期があるそうなので、そこを目標にリハビリ頑張ります!家族とのゴルフは最高のリハビリ!家族がサプライズの「退院祝い」を催してくれたパーソナルトレーニングにも励む
元のページ ../index.html#7