Labo_No.557
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職場の実態に即した対応が求められる●口の渇き●めまい●頭痛●イライラする●□怠感m)htwwwmhwgo.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116133_00001職場に求められている対応として基本となるのは、「みつける」「判断する」「対応する」ということです。そのうえで、現場の実態に即した具体的な対応が求められています。WBGT28度以上を超えると、急激に救急搬送者数が増えることが明らかとなっています。このため、WBGT28度以上という基準は設けられていますが、作業死亡者数(人)死傷者数(人)職場巡視やバディ制の採用、ウェアラブルデバイスの活用などを推奨しています。2つ目は熱中症が発生するおそれがある作業を行う際に、①作業からの離脱、②身体の冷却、③必要に応じて医師の診察や処置を受けさせること、④事業場における緊急連絡網、緊急搬送先の連絡先及び所在地など、熱中症の症状の悪化を防ぐために必要な措置に関する内容や実施手順を事業場ごとにあらかじめ定め、関係作業者に周知することです。●意識がない●けいれん発作●身体が熱い強度や作業時の着衣の状況、本人の体調などによっても熱中症の危険度は変わってきます。臨機応変に対応するためにも、作業者に対する教育が重要であり、熱中症予防対策に詳しい管理者を各現場において選任し、その担当者が中心となって教育していくことが求められています。厚生労働省は「職場における熱中症予防基本対策要綱」を策定したほか、ホームページで「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」 (https://を公開し、熱中症の基礎知識や命を守る方法、危ない状況と対策、予防法、取り組み例などを周知しています。予防法であれば、例えば熱中症を起こしにくくするための体調管理、水分補給のタイミングや注意点、ファン付きヘルメットや作業服といった予防対策グッズなどを紹介しています。事業者はこうした情報を参考にしつつ、各現場の実態に即した具体的なマニュアルづくりをしていくことが求められています。■ LABO – 2025.0613表1 熱中症の症状と重症度分類図1 職場における熱中症による死傷者数の推移手 当119 番▶応急手当●冷所で安静●身体を冷やす●水分と塩分の補給●見守り医療機関での診療が必要入院治療が必要1106827561 303120重症度熱失神 Ⅰ度熱けいれん(筋けいれん)Ⅱ度熱疲労Ⅲ度熱射病464462 423 2912122014 年 2015 年 2016 年 2017 年  2018 年  2019 年  2020 年  2021 年  2022 年  2023 年死亡者数(右目盛り)症 状●顔面蒼白●脱水●吐き気●めまい、立ちくらみ●急性の筋肉痛、こむら返り117895982954428251422 死傷者数(左目盛り)14001200100080060040020000.l..l                                                14012010080604020出典:厚生労働省『働く人の今すぐ使える熱中症ガイド』出典:「令和 5 年職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」★参考資料厚生労働省「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案」の概要について、厚生労働省「職場における熱中症対策の強化について」(第 175 回安全衛生分科会資料)、厚生労働省『働く人の今すぐ使える熱中症ガイド』、「令和 5 年職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」Medical Trendメディカル・トレンド

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