14―保育、高齢者の施設で集団感染も気になる一般公募「わたしの一枚」皆様からの写真作品の投稿をお待ちしています。健康的な家族や季節の風景や風物、元気な子供たちの明るい笑顔など、題材は問いません。郵送またはEメールで下記の宛先へお送りください。ご応募の際は本協会ホームページの「協会紙『ラボ』の紹介」ページから「『わたしの一枚』応募用紙」を出力し、必要事項を記載の上、ご応募ください。お寄せいただいた中から優秀な作品については、●表紙を含む本紙上、●本協会の各種出版物、●本協会ホームページ等で紹介させていただくとともに、図書カード(3000円)をお送りします。写真原稿は返却いたしません。また、写真作品の著作権は本協会に無償で帰属するものとします。なお、本協会は、応募により取得した個人情報を応募者への連絡、作品の掲載時以外には利用いたしません。・宛先・ 〒112-0004東京都文京区後楽2-3-28K.I.S飯田橋2階 一般社団法人 日本衛生検査所協会「ラボ写真公募」係Eメール:info@jrcla.or.jp 協会HP:http://www.jrcla.or.jp/山梨県大月市の桂川渓谷にかかる猿橋は、日本三奇橋の一つで、谷が深く橋脚がたてられないため、両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支える珍しい構造です。深い渓谷を猿が弓のように連なって橋をつくり、渡っていた様子をヒントにしたともいわれ、昭和7年には国の名勝にも指定されました。米野 富士男さん(東京都)ともあります。感染経路には、ウイルスに汚染された飲食物を口にする、汚染された水を直接摂取する、ヒトからヒトへの感染などがありますが、患者の糞便中に莫大な量のアストロウイルス粒子が排泄されるため、ウイルスが含まれる糞便や吐物から人の手などを介して感染する、ヒト-ヒト感染が主とされています。アストロウイルスによる集団感染は、とくに保育施設での発生が指摘されていますが、高齢者施設での発生も報告されています。このウイルスの感染予防の基本は糞口感染です。糞便中に大量に排泄されるウイルスによる二次感染や調理中の食品への二次感染を防止するための具体的な方法は、手洗いの励行、適切な消毒方法の実施、手袋の使用、感染者の早期発見と隔離などがあげられます。保育士および保護者、高齢者施設の従業員への教育もたいへん重要です。2025.06 – LABO ■InformationMy Photoわたしの一枚「猿橋」ノロウイルスやロタウイルスはよく知られていますが、それ以外にも感染性胃腸炎の原因となるウイルスは存在し、そのひとつがアストロウイルスです。1975 年に急性胃腸炎の小児の糞便中からはじめて検出されたのがアストロウイルスで、世界各国に広く存在しています。ウイルスは非常に小さなサイズで、さまざまな症状を引き起こします。アストロウイルスに感染すると、1 ~ 4日の潜伏期間を経て、下痢や嘔吐、吐き気、腹痛、発熱などの症状があらわれます。これらの症状は、通常、発症後 4 ~ 5 日以内で軽快します。後遺症はほとんどありませんが、とくに乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人では重症化することもあります。冬から春にかけて多く発生し、ノロウイルスやロタウイルスに比べて頻度は低いですが、1年を通して発生するこコ ト バ【 アストロウイルス 】
元のページ ../index.html#14