86420日/,6 yli民住000den1/sesoDaDifeD拡大する薬剤耐性一人ひとりがすべきこと自浄作用が機能するライフスタイルで予防しようさいね」と指示された薬を、症状が軽くなったからといって途中で止めてしまった。「1回2錠を飲んでください」と指示された薬を、勝手に1回1錠に減らしてみた。などというように、医薬品は、医師や薬剤師の指示から外れた使い方をすると、十分な効果が期待できません。とくに抗菌薬については、こうした不適切な使い方をすると新たな耐性菌が出現するリスクが高まります。膀胱炎は、繰り返しやすいといわれます(図表4)。ライフスタイルにその原因はないか見直してみましょう(図表5)膀胱内に細菌が侵入したとしても、必ずしも膀胱炎を発症するわけではありません。通常、人間の身体には、外部から侵入した細菌などを排除する「自浄作用」が備わっています。膀胱においても、侵入した細菌などの異物の多くは尿とともに排出されます。ところが、オシッコを我慢するような生活スタイルや、すぐトイレに行けないような仕事環境、水分摂取量が少ないために十分な尿量がないときは、自浄作用が弱くなり、膀胱に細菌が残ってしまい、膀胱炎を発症します。また、睡眠不足、ストレスや疲労も免疫力を弱めます。暮らしの中で予防を心がけましょう。率が低く、再発率が高いです。治りにくかったり、再発を繰り返したりする場合には、尿路や全身の基礎疾患を調べてみることが重要です。閉経後の女性に対しては、経口セフェム系またはβラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン薬の7日間投与が推奨されています。世界中で、特定の種類の抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性(AMR: Antimi crobialResistance)が問題になっています。薬剤耐性の拡大を防ぐためには、私たち一人ひとりの取り組みも大切です。「この薬は必ず3日間、飲み切ってくだ図表 3 全国の医科における抗菌薬 ( 経口 + 注射 ) 使用量の推移 (2015~2020 年 )図表 4 1 年以内に膀胱炎の症状を感じた 回数の割合図表 5 膀胱炎を予防するための女性の心得2 回21%1 回64%3 回 8%1. 水分の摂取量を増やす 2. 排尿回数を増やす ( 尿意を我慢しない ) 3. 下半身を冷やさない 4. 排便後におしりをふくときは、前から後ろにふく5. 性交後は早めに排尿する 6. ビデ・ウォシュレットの使用は控えめにする 7. 生理用ナプキン、おりものシートは 3~ 4 時間ごとに交換し清潔に保つ 8. 尿漏れがある場合は、 専用の尿とりパッ ドを使う9. ストレス・疲労をためない ( 体力・抵抗 力低下の防止 )10. 無理なダイエットは避ける6 〜 9 回 1%4 〜 5 回 4%10 回以上 2%1613.82141.201.19122.88104.883.682015国立国際医療研究センターAMR 臨床リファレンスセンター13.7112.9012.521.24 1.261.171.201.33 1.24 2.872.682.564.844.454.253.563.343.1420162017201812.439.641.421.352.461.561.011.734.193.133.302.2120192020■ ペニシリン以外のベータラクタム■ マクロライド・リンコサミド・ストレプトグラミン■ キノロン ■ ペニシリン ■ その他小林製薬調べ(20〜 69 歳女性、N= 934) 2025.06 – LABO ■
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