Labo_No.558
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麺は太めでコシの強さに定評がある「半田そうめん」 ▶ 屋外にそうめんを干す「そうめんの庭かどぼ干し」の風景がよく見られていましたが、現在は庭干しをする製麺所は少なくなり、季節を問わず一年中生産されています。り少し太めでコシがあり、食べごたえのあるのが特徴です。麺の太さは日本農林規格(JAS)の区分では「ひやむぎ」に分類されるのですが、江戸時代から続く伝統と麺文化の地域性が認められ、特別に「そうめん」と表記できることになっています。「冷やしそうめん」としてはもちろん、「にゅうめん」としても食され、徳島県特産のすだちを利用したすだちそうめんなど食べ方のバリエーションが豊富です。半田そうめんは、一般的なそうめんよ徳島県西部に位置する、つるぎ町半田。自然豊かなこの地区は「半田そうめん」の生産地として知られています。半田そうめんの誕生には諸説ありますが、江戸時代の中ごろ、船頭たちが現在の奈良県磯城郡の三輪町から淡路、鳴門などを経由して半田にそうめんを持ち込んだというのが主流のようです。当初は船頭たちの家族用の食料として、あるいは副業目的で生産されていたのですが、半田の風土や気候がそうめんづくりに適しているということで、盛んに生産するようになっていったようです。そうめんづくりは寒い時季に行われるのが一般的で、秋祭りが終わるころに、で く出典:農林水産省Webサイト、参考資料:農林水産省ホームページ、『ポプラディア情報館』(株式会社ポプラ社)、半田手延べそうめん協同組合ホームページりんしょう犬さんスタンプ購入サイト医 食 同 源みんな使ってネ徳島県〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-28 K.I.S飯田橋2階電話(03)5805-5250(代表) FAX(03)5805-5252毎月1日発行  1部85円(発行部数36,500部)郷 土 料 理をもう一 品 !自然豊かな半田の風土で育まれる「半田そうめん」は最高級の品質を誇るオーブンやグリルでもつくることができる「でこまわし」ど ん ど ん●本誌の文書、写真、図版等の無断転載・複製を禁じます。転載・複製をご希望の場合は本協会までご連絡ください。 「でこまわし」は、竹串に一口サイズのじゃがいも、豆腐、こんにゃくを刺して炭火であぶり、ゆず味噌をつけてもう一度焼く、三好市祖谷地方の郷土料理です。囲炉裏に串を立てて全体が焼けるようにぐるぐると串を回しながらつくる、その様子が阿波人形浄瑠璃の「木偶人形」が頭を回す姿に似ていることからこの名がつきました。 食材には、この地方で栽培される「ごうしゅいも」、「岩豆腐(石豆腐)」など、祖谷の特産物がよく使われます。すだちすがすがしい香りとさわやかな酸味が特徴の「すだち」は、国内生産 の 9 割 以 上 が 徳 島県。すだちの実のビタミン C の含有量はレモンを上回るほど。香りと風味も豊かで、さまざまな形で料理の引き立て役を担っています。料理、酒、飲料などにも使われる万能果実です。・・Memo・・次世代に伝えたい!人形を動かすように焼く「でこまわし」半田そうめん郷土料理麺

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