Labo_No.558
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1識428朝朝食食にによよるる影影響響昼昼食食にによよるる影影響響夕夕食食にによよるる影影響響19時時~~1時時7時時~~13時時13時時~~19時時朝朝食食にによよるる影影響響昼昼食食にによよるる影影響響夕夕食食にによよるる影影響響19時時~~1時時7時時~~13時時13時時~~19時時空腹時採血とは空腹時採血とは通常の場合、夜に食事をとってから□□時間以上絶食した状態で朝・午前に採血すること通常の場合、夜に食事をとってから□□時間以上絶食した状態で朝・午前に採血すること※朝□時に採血とすれば、夜□時以降は水・茶以外の飲食物を摂取しないことであり※朝□時に採血とすれば、夜□時以降は水・茶以外の飲食物を摂取しないことであり監修: 吉田 博(東京慈恵医科大学)吉田博: 臨床栄養 , 2008, 113, 514-519.より作図監監修修:: 吉吉田田 博博((東東京京慈慈恵恵医医科科大大学学))Nordestgaard BG: J Am Coll Cardio, 2017, 70(13), 1637-1646.より改変作図監監修修:: 吉吉田田 博博((東東京京慈慈恵恵医医科科大大学学))吉吉田田博博:: 臨臨床床栄栄養養, 2008, 113, 514-519.よよりり作作図図吉吉田田博博:: 臨臨床床栄栄養養, 2008, 113, 514-519.よよりり作作図図Nordestgaard BG:: J Am Coll Cardio, 2017, 70((13)), 1637-1646.よよりり改改変変作作図図Nordestgaard BG:: J Am Coll Cardio, 2017, 70((13)), 1637-1646.よよりり改改変変作作図図日本臨床検査専門医会 吉田 博●日本臨床検査専門医会:種々の検査を通して診断や治療に役立つ検査結果と関連する情報を臨床医に提供する臨床検査医の職能団体です。【お詫びと訂正】No450 号(2016 年7月号)に掲載しました「検査はなし/『基準範囲』について」の図中の数値に誤りがありました。正しくは、平均値± 2SD は 95.5%、平均値± 1SD は 68.3%です。お詫びして訂正いたします。専 門 医 が教える2025.07 – LABO ■食事の影響を受ける検査はどのような意義がありますか?食事で高値となる検査本来、血清の濃度や活性のレベルは、生体内の恒常性維持に基づき一定の範囲内で安定しています。各測定値の日内変動に留意したデータ解釈が大切です。その日内変動のなかで、睡眠、食事、身体活動などが測定値に影響を及ぼすことがあります。なかでも例えば、食後に値が上昇する代表例がトリグリセライド(TG)値や血糖値ですが、カットオフレベルを超える食後高脂血症(食後高 TG 血症)や食後高血糖などは、動脈硬化性疾患の危険因子としても重要な意味を持ちますので、関連するガイドラインを参考に対応する必要があります。TG、血糖、インスリン、アルカリホスファターゼ(ALP)などで、食後に値が上昇します。TG や血糖は、食事に含まれる脂肪や糖質が、小腸から吸収されて血中に移動することによって上昇します。インスリンは、血糖を低下させるホルモンですが、食後に血糖が上昇すると、血糖を元のレベルに戻すため、すなわち血中の糖を細胞内に取り込ませてエネルギー代謝のプロセスに進むために膵臓(β細胞)から分泌されます。ALP は、肝機能障害、胆石や骨の病気などで上昇する酵素です。血液型が B 型または O 型の人では食後に小腸型アイソザイムの分泌が増えるので、ALP 活性値が上昇します。すなわち病的意義はありません。またIFCC 法での ALP 測定では小腸型による影響は少ないです。上昇の程度には個人差が大きく、食事の脂肪分が多い場合に、よりはっきりするようです。このような条件に当てはまる場合は、空腹時に再検査をすることをおすすめします。また血清クレアチニン値も肉類など高たんぱく質の食事により食後上昇することがあるので、腎機能評価の際は注意してください。TGが分解されて生成される遊離脂肪酸(NEFA)は、食後に値が低下します。脂肪組織に蓄えられているTGは、空腹時に分解されてエネルギー源として使われますが、食事により吸収された糖質などがエネルギー源に利用されるので、脂肪組織のTGの分解が不要になります。したがって、NEFAは空腹時で濃度が高く、食事をとると低下します。また、この食事摂取エネルギーのバランスから空腹時ではケトン体が増えますが、食事によりケトン体が減ります。その他として、一般的にはインスリンの作用などにより、血中の無機リンは細胞内に移行するので、無機リン値は食後に低下します。一方、無機リンは有機リンと比べて小腸で吸収されやすいので、腎不全の患者さんの場合では、無機リンを多く含む加工食品・インスタント食品などの食後は無機リンの測定値は要注意です。また血清亜鉛値は午前中に高く、午後にかけて低くなりますが、これにも食事の影響があります。血清亜鉛値は空腹時に上昇し、食後2、3時間後に20%ほど低下します。検査のはなし vol.15非空腹時、空腹時状態の時間帯イメージ非空腹時、空腹時状態の時間帯イメージ朝朝食食朝朝食食7時7時1時1時空空腹腹時時状状態態のの空空腹腹時時状状態態のの時時間間帯帯時時間間帯帯空腹時採血とは通常の場合、夜に食事をとってから12 時間以上絶食した状態で朝・午前に採血すること※朝 9 時に採血とすれば、夜 9 時以降は水・茶以外の飲食物を摂取しないことであり昼食抜きで夕方採血した場合には、通常「空腹時」ではなく「夕食前」採血となる。昼食抜きで夕方採血した場合には、通常「空腹時」ではなく「夕食前」採血となる。水やお茶などは不問とする。 昼食抜きで夕方採血した場合には、通常「空腹時」ではなく「夕食前」採血となる。水やお茶などは不問とする。※健常者では、血糖値は食後2時間で、中性脂肪は□□時間以上で空腹時と同レベルに戻る。※健常者では、血糖値は食後2時間で、中性脂肪は□□時間以上で空腹時と同レベルに戻る。 水やお茶などは不問とする。動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、基本的に□□時間以上の絶食を空腹時とし、動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、基本的に□□時間以上の絶食を空腹時とし、※健常者では、血糖値は食後2時間で、中性脂肪は 10 時間以上で空腹時と同レベルに戻る。空腹時であることを確認できない場合は随時(非空腹時・食後)としている。空腹時であることを確認できない場合は随時(非空腹時・食後)としている。 動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、基本的に10 時間以上の絶食を空腹時とし、 空腹時であることを確認できない場合は随時(非空腹時・食後)としている。昼昼食食昼昼食食13時13時19時19時夕夕食食夕夕食食検 査 の 豆 知「血液検査③食事の影響を受ける検査」3 食後で低値となる検査

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