Labo_No.560_re
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水しぶきをあげながら笑い合う姿に、いつか来る〞手を離れる日〝を思い、見つめていた。季節がゆっくりと入れ替わるように、子どもたちも、少しずつ前へ進んでいく。今この瞬間が、かけがえのない時間として心に刻まれていくのを感じた一日だった。9 夏が終わり、秋が始まるふとしたときに子どもの強いまなざしを感じる。その先にあるものを一緒に探そう―。宮城県岩沼市生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。博報堂プロダクツにてアシスタントを経て、(株)ワールドフォトプレス 入 社。スタッフフォトグラファーを6年間務め 、フリーランスフォトグラファーとして、現在、広告・雑誌・オウンドメディアを中心に活躍中。商品撮影が多い中 、プライベートでは、自然の中の子どもをテーマに作品を制作中。著書『 たった 1 日で カ メ ラ が わ か る』(SBクリエイティブ)。2025年1月号から1年間、本誌『ラボ』の表紙も担当する。2025.09 – LABO ■10ただ無邪気に笑っていた小さな娘が、一面の彼岸花を前に駆け出していった。転ばないように手を差し伸べていた日々はもう過去。まっすぐたくましく進む成長した娘の姿に、静かに胸が熱くなった一枚です。撮影地:奈良県明日香村令 和 医 新「 一 面 の 彼 岸 花 」表 紙D ATA西 川 節 子にしかわ・せつこMySpecial Moment『まなざし』

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