Labo_No.561
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北から南から『百一歳。終着駅のその先へ』さまざまな作品を世に送り出し、ユーモアあふれるエッセイなどでも長く人気を博している佐藤愛子氏。断筆宣言を覆して執筆を続け、2025年3月に『百一歳。終着駅のその先へ』を上梓しました。本書は、90代後半から2024年までの『婦人公論』でのインタビューと、単行本未収録のエッセイを総ざらいした一冊。スーパーでの買い物から小室眞子さんの結婚、兄であるサトウハチロー氏との思い出、たびたびの断筆宣言を覆して書き続けた日々などについて、変わらぬ歯切れよさで世相と日常を語り尽くしています。巻頭では、書斎と執筆風景を写真入りで紹介。書斎は寝室を兼ね、壁際にはベッドが置かれています。その理由は「夜中に目が覚めて、直す箇所を思いついたら、パッと起きてすぐに机に向かい、書き直せるように」(本文引用)。それほど、執筆と日常生活は切り離せないもののようです。売れ行きがとどまることのない自身のエッセーについては、「自分が面白いと思ったことを紹介します。鼻歌をうたうように書いています」(本文引用)。読後の心地よさは“鼻歌”にあることに、納得する読者が多いのではないでしょうか。どんなときも楽しく読めて元気をもらえる、それが佐藤氏のエッセイ。読み進めるにしたがって、年を取るのが楽しみになっていきます。軽妙洒脱なエッセイの印象が強い佐藤氏ですが、そのイメージとは裏腹に、複雑な家庭環境、借金、2度の離婚と、その人生は波乱万丈。そんな家族との関係性が佐藤氏の作家活動にどのように影響したのかについても、興味が尽きません。暑かった夏もようやく終わり、北海道に本格的な秋がやってきました。冬到来までの残り少ないこの時期、北海道ではマラソンをはじめロードレース、競技場でのレースなど各種大会が開催されています。とりわけ10月13日の「スポーツの日」を含む3連休には「第らマラソン2025オータム大会」(10月12日、札幌市)、「第4回くりやまハーフマラソン」(10月12日、夕張郡栗山町)、「第48回白老町健康マラソン大会」(10月13日、白老郡白老町)などが行われ、多くのランナーが健脚を競います。すでに参加申し込みが終了しているイベントがある中で、「2025さっぽろさよならマラソン」(11月3日、札幌市)、「とまこまいチャレンジマラソン2025in緑ケ丘陸上競技場」(11月22日、苫小牧市)など、現在も参加者を受け付けている大会もあります(定員などにより申し込み終了の場合もあります)。興味のある方はぜひエントリーしてみてはいかがでしょうか。この時期、北海道の大自然が織りなす秋の風景はとくに美しく、紅葉が鮮やかに色づき、赤や緑、黄色のカラフルなコントラストが生まれます。レースが行われるコース付近で選手たちを応援しながら、開催地の自然を満喫してみるのも一興です。イベント会場には北海道の新鮮な海の幸や農産物を味わえる屋台が並ぶこともあり、地元の食や特産品に触れ合う絶好の機会でもあります。この秋から冬にかけて、魅力あふれる北海道に足を運んではいかがでしょうか。い ■ LABO – 2025.10稚内北海道旭川札幌富良野栗山町釧路根室小樽苫小牧帯広白老町 詳しくはこちらから⇒15f r o m N o r t h t o S o u t h地域の情報をお待ちしています!観光名所、名所旧跡、隠れスポット、人気の飲食店・土産品など、皆さまの地域の情報をお知らせください。採用の情報は本コーナーにて紹介させていただきます。読 んでみた一冊札幌市の中心街にある「中島公園」。紅葉シーズンは、まるで絵画のような風景が広がる「第4回くりやまハーフマラソン大会」はJR 室蘭本線栗山駅前通り発着で行われる子どもから大人まで誰でも参加できる「とまこまいチャレンジマラソン2025in緑ヶ丘 陸上競技場」©厚真町11月1日に行われる「本郷いこいの森2時間リレーマラソン2025」では、選手がリレー形式で林道を疾走©厚真町佐藤愛子 著中央公論新社 定価:1,320 円(本体1,200 円+税)北 海 道 支 部よ り12回北海道すこやかマラソン」(10月11日、札幌市)、「札幌あおぞ一般市民が北の大地を疾走 2025年のランニングイベント 函館book

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