日臨技・奥沢悦子理事に聞く「大規模災害への備えと課題」2024年1月1日16時10分に、石川県― 能登半島にM7・6の大地震が発生しました。日臨技では「災害対策本部を立ち上げよう」と翌日の2日には、Zoomにての会議を招集。理事で、日本DMATのメンバーでもある奥沢氏は、災害対策本部の一員として行動をスタートさせました。奥沢地震の一報が入ったとき、私はDMATの一員として、いつ要請があっても行動できる自動待機をしました。DMAT南海トラフ地震や首都直下型地震など、国難級の災害が迫る中、国は、防災D Xや官民連携を軸に新たな対策を、積極的に進めていますが、日衛協は大規模災害に対してどのように備え、どのような体制で検査を提供していけばいいのか―。日本臨床衛生検査技師会(日臨技)の理事で、日本D MAT(災害派遣医療チーム)のメンバーとして活動されている奥沢悦子氏にお話をうかがいながら、準備しなければならない「備え」、検討しなければならない「課題」を考えます。能登半島地震での物的支援と人的支援の現状は■LABO – 2025.11まざまな関係機関・団体との連携を円滑にする役割を担う情報連絡要員のことです。現地に入った翌日の6日に薬剤班に配属され、そこには多くの知り合いのDMATのメンバーがいて、「もう仕事が来ているよ」と声がかかり、「感染症のキットをぜひ欲しい。まずはインフルとコロナのキットを」と要請されました。そうこうしているうちに、災害時感染制御支援チーム(DICT=Disaster Infection Control Team)からも、「感染症のキットを準備ができるか問い合わせしてもらえないか」と声がかかりました。は、震源地が東京都以外で震度6弱であれば、自ら準備することになっていますので、緊急地震速報が入った瞬間にスイッチが入り、災害対応の覚悟を決めました。そしてすぐに日臨技とも連絡をとり、2日には災害対策本部の立ち上げを決定し、Zoom会議を進めて、5日に東京大森の事務所に立ち寄り、その足で、日臨技の「リエゾン」として石川県庁に向かいました。リエゾンとは、フランス語で「橋渡し、つなぐ」という意味で、大規模災害時では情報が集まる被災地自治体の災害対策本部などに出向き、最新情報の収集、行政やさ物資支援班として配属された奥沢氏(令和 7 年度大規模地震時医療活動訓練。2025 年9月6日)11日衛協特別企画
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