継続的な自己研鑽の重要性衛生検査所生涯学習通信講座を受講して私は臨床検査技師の国家資格取得から3年後に二級臨床検査士臨床化学し、そのさらに3年後にあたる年に本課程を受講した。そこで改めて実感したことは、継続学習の重要性である。私が日常の生化学検査業務で取り扱っている検査項目は40項目程度であり、臨床化学検査学の教本に掲載されている項目のうちの一部にすぎない。また、昨今は自動分析機による測定が主であるため、悪い言い方をしてしまえば、測定原理や条件、検査試薬の組成などについてすべて熟知していなくても、最低限の日常業務は問題なく行えてしまうのである。そのため、自己学習の継続を怠って日常業務に没頭しているだけでは、扱う検査項目が限られ、知識にも偏りが生じてしまう。いざ二級検査士試験や今回受講した生涯学習課程に直面した際に、国家試験前に得た知識がいかに抜け落ちてしまっているかを実感し、危機感をおぼえた。前述した通り、生化学検査は自動分析が主であるため形態学的検査と比較すると技師個人のスキルが検査の質に直結しづらい領域ではあるが、専門分野の知識を深めることで検査値の解釈の幅を広げることができる。また、自施設内で取り扱っていない項目についても知見を広げることで、臨床へ追加検査に関する適切なアドバイスサービスを行えるようになる。近年は新人や実習生の指導を行う機会も増えてきたため、今後は自己学習の継続を怠らず、資格取得や生() 涯学習などのきっかけがなくとも、自発的を取得に自身の知識向上に努めたい。生化学専門講習は専門知識の復習に役立てることができたのに対し、共通講習では医療に関する法律や医療機関の定義、生命倫理など、今までさほど重点的に学んでこなかった領域に触れることができ、検体検査のあり方について見つめ直す良い機会となった。また、教本には精度管理の技法や検体の材料ごとの取り扱い、基本的な接遇や感染対策など、日常業務に従事するうえで必要な内容が大変見やすくまとめられていたため、今後も都度読み返して自身の行動を振り返ったり、検査業務に初めて携わる新人を指導する際に参考資料として利用したりなど、さまざまな場面で活用していきたいと思う。何年も検査業務に携わっていると検体測定や結果報告が作業的なものになりがちであるが、すべての検体が患者から預かった大切なものであり、検査結果を待ち望んでいる人が存在することが、本課程を通して再度意識できるようになった。あらゆる自己学習は検査の品質向上や顧客からの信頼に繋がるものであることを理解し、常に真摯な姿勢で検査に臨もうと自身の意識を改めることができた。今後も知識と行動の両面において自己研鑽の継続を怠らず、常に初心を忘れずに日々の検査業務に従事したい。小島景冬(検査コース)私は医療系の検査会社で働いており、主に医療機関からの検体回収業務を担当しています。日々、病院やクリニックを訪問し、採取された血液や尿などの検体を回収して検査室に届けるという、一見すると単純に見える仕事ですが、実際に現場に出てみて感じたのは、この仕事が患者さん一人ひとりの命や健康に深く関わる、非常に責任のある業務だということです。働き始めた当初は、医療知識も乏しく、検体の取り扱いにも不安がありました。しかし、先輩の指導を受けながら、検体ごとに異なる取り扱い方法や保存条件、搬送中に起こり得るリスクとその対処法を学び、少しずつ自信が持てるようになりました。そして今回日衛協を受講し、学んでいく中で、改めて検体の取り扱いには時間と温度管理が重要であり、搬送中に直射日光に当ててはいけないことや、なるべく振動を与えてはいけないなど、細かな注意点ではあるが、そういった細かな注意点を守ることが患者様の命を救うことに繋がってくるのだということを理解しました。今回学んだ知識を理解し、確実に実践することで、検査の正確性とひいては診断の精度に貢献しているという実感を持てるようになりました。印象的だった体験のひとつに、ある日、病院から急ぎの検査依頼を受けたことがあります。重症患者さんの治療方針を決めるため、早急に検査依頼が必要とのことでした。交通渋滞を避けるためにルートを変え、できるだけ早くラボに届けた結果、検査がスムーズに行われ、患者さんの治療が迅速に進んだと後日聞き、大きなやりがいを感じました。自分の仕事が間接的に人の命を救う助けになったと感じた瞬間でした。また、働く中で感じたのは、チームワークの大切さです。検査会社の仕事は一人では完結しません。受付スタッフ、検査技師、事務担当、そして現場で回収を担う私たちが、それぞれの役割を確実に果たすことで、全体の流れがスムーズになります。あるとき、検体ラベルの記載に不備があり、検査が一時止まったことがありました。その経験から些細な確認を怠ると全体に影響すること、また「自分の一手が誰かに繋がっている」という意識を持つことの重要性を学びました。日衛協を受講して、医療に役立つ検査結果を医療機関に報告するために必要な知識・技術の習得、医療従事者としての使命感や倫理観の確立、人格の形成について知ることができました。衛生検査所は、医療機関における重要な役割を担っており、その業務の質の向上は、患者さんの安全や医療の質の向上に直結します。今後も、さらに医療知識を深めながら、より正確で丁寧な対応ができるよう努めたいと思います。また、患者さんの命を預かる一員であるという誇りと責任を持ち、仕事に向き合っていきたいです。検査会社での業務は、決して目立つ仕事ではないかもしれませんが、社会に必要とされているという実感があります。この経験を通して、仕事の意義や人との関わりの大切さを学ぶことができ、今後の自分の人生にも大きな影響を与えると思います。木村優太(営業コース)株式会社エスアールエル 株式会社サンリツ ■ LABO – 2025.1119 レポート レポート
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