不整脈を正しく見極めるおもな診断・検査の種類不整脈の種類と特徴❸失神を招く「徐脈性不整脈」ベッドに仰向けに寝た状態で、両手首、両足首、および胸部の計10か所に電極を取りつけ、心臓の電気信号を波形として記録します。痛みはともなわず、検査自体は数分で終了します。記録できる時間は約10秒間と短いため、検査を実施している「まさにそのとき」に起きている不整脈の特定や、過去に起きた心筋梗塞などの影響を調べるのに適しています(図表4)。 ■ホルター心電図(24時間心電図)日常生活のなかで時々起こる不整脈を記録するための検査です。胸部に数個の小型電極を貼りつけ、スマートフォンよりひとまわり小さい程度の携帯型記録器を身につけたまま24時間過ごし、食事、運動、睡眠中など、どのタイミングで不整脈が発生しているかを特定します。検査中は、動悸などの症状を感じた時間や、そのときの行動(階段を上った、就寝したなど)を「行動記録メモ」に記入し、後日、医師が記録された心電図の波形データとメモを照らし合わせて解析・診断します(図表5)。■携帯型心電計/イベント心電計不整脈の症状が起きる頻度が低く、24時間のホルター心電図でもとらえられない場合に使用されます。手のひらサイズの小型機器を患者自身が持ち歩きます。動悸などの症状を感じた瞬間に、自分で機器を胸に押し当ててスイッチを入れ、そのときの心電図を記態です。発症後数秒で、脳への血流が途絶えて意識を失います。ただちに自動体外式除細動器(AED)等による電気ショック(除細動)を行わなければ死に至る、きわめて危険な致死性不整脈です。心臓突然死の主な原因となっています。徐脈性不整脈は、脈が異常に遅くなる不整脈で、電気をつくる働きが弱る「洞不全症候群」や、電気信号が心室へ伝わらなくなる「房室ブロック」などが含まれます。徐脈性不整脈では、脳や全身へ供給される血液量が不足するため、息切れ、強い倦怠感、めまいが生じます。重症化すると、脳への血流が一時的に途絶えて意識を失う「失神」を起こす危険性があり、心不全を合併することもあります。症状が強い場合は、ペースメーカー植え込みの対象となります。不整脈の診断においては、問診で「どのようなときに」「どのような症状が」「どのくらい続くのか」を確認したうえで、心臓の電気的な活動を記録する検査が行われます。おもに次の検査を組み合わせて不整脈の種類を特定します。■安静時12誘導心電図もっとも基本的な心電図検査です。54433221505 10■ LABO – 2026.04参考:日本循環器学会『不整脈薬物治療ガイドライン(2020 年改訂版)』1.41.40.60.60.20.20.20.10.20.140-49歳40-49歳50-59歳 60-69歳 70-79歳 80歳-50-59歳 60-69歳 70-79歳 80歳-98.498.484.584.571.671.62005年 2010年 2020年 2030年 2040年 2050年2005年 2010年 2020年 2030年 2040年 2050年参考:日本循環器学会『不整脈薬物治療ガイドライン(2020 年改訂版)』(※ 2030 年をピークに日本の総人口自体が大きく減少するため、患者数も微減に転じるというリアルな予測モデルです)4.44.43.43.42.22.21.11.10.40.4108.4 106.3108.4 106.3103.2103.2(%)(万人)120(万人)120100100808060604040202000図表 2 心房細動の有病率(年齢別・男女別)(%)図表 3 心房細動患者数の将来推計男性 女性男性 女性
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