会長ご挨拶

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臨床検査業界の
未来を創造する協会運営を行い
これからも国民医療を支えて参ります

一般社団法人 日本衛生検査所協会
会長  久川 芳三

 この度、令和4年・5年度の日本衛生検査所協会会長の大任を拝すことになりました。引き続き、次代の衛生検査所、そして臨床検査業界を創造していくための協会運営を行って参ります。
 2019年に発生した新型コロナウイルス感染症に対して、行政からの協力要請に基づき、当協会は会員衛生検査所と一丸となってPCR検査体制の拡充等に努めて参りました。その中で、2020年4月に当時の安倍晋三首相が記者会見で、臨床検査技師などの医療従事者に感謝と敬意を示されました。医療を支える検査に携わる者の責務と重要性を国民の皆様にお示しすることができたのではないかと考えておりますが、これからも、臨床検査が国民の皆様にあらためて強く認知されたことに甘んじることなく自らを律し、真摯に検査に取り組んでいく所存です。
 さて、当協会は、令和5年に創立50周年の記念すべき佳節を迎えます。昭和48年の創立以来、検査精度の維持・向上こそが登録衛生検査所の生命線である、という理念に基づき、様々な事業を推進してまいりました。その理念がいかに重要なものであるのか、今この時ほど実感したことはありません。過去から積み上げられてきた技術と知識を以って検査を行う、これは決して簡単なことではありません。根幹である「精度管理」を守り、ひいては臨床検査業界を担う人材を育てていくことは、協会の重要な責務であります。
 当協会では、卒後教育である日本臨床検査専門学院や、遺伝子関連・染色体検査コースを新設した生涯学習通信講座、そして新型コロナウイルス遺伝子検査精度管理調査等の事業を実施しておりますが、さらに充実させて技術の研鑽に努めて参ります。
 また、協会の運営体制を見直して青年世代も積極的に携われるようにすることで、次世代を担う人材の育成を目指して参ります。
 臨床検査は、日常臨床において医師が行う的確な診断、治療、経過観察、そして、予防医学の健診においても必要不可欠な分野となりました。検体検査の多くが衛生検査所で実施され、国民医療を支える存在として評価を頂いております。
 これからも、当協会は、医療に欠かすことができない検体検査を業とする衛生検査所の団体として、会員相互が協同し、関係団体との緊密な連携のもと、国民医療を支えていく決意と使命感をもって真摯に責務を果たして参ります。
 今後もご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。 令和4年5月